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『第59回優秀外国映画輸入配給賞』 NEWS



第59回優秀外国映画輸入配給賞の授賞式が東京會舘開催された。

10月時点で受賞会社のみ発表していたが、この日、受賞の決め手となった作品が明かされた。審査対象は20年4月~21年3月公開作品。秋山登審査員長は審査経過を説明し、受賞会社以外にも様々な会社名、作品名を挙げ「コロナで公開本数は減ったが、いろいろな作品を見て楽しんだ。豊饒な1年だった」と総評を述べた。



 最優秀賞は、審査員の満場一致でギャガ。コロナ禍のさなか、『ランボー ラスト・ブラッド』を6月公開に踏み切りヒットさせた企業努力が高く評価された。加えて、『燃ゆる女の肖像』『ミナリ』など変化に富んだ映画を買い付け公開する積極的姿勢に称賛が集まった。依田巽社長CEOは、3作品とも「ご縁と運」とした上で、「邦画やアニメなどいろいろあるが、本業は洋画。洋画を買い付けて宣伝して配給する。賞を励みにこれからもやっていく」とさらなる躍進を誓った。



 優秀賞はクロックワークス。『コリーニ事件』『82年生まれ、キム・ジヨン』など見る者を刺激し考えさせる世界各国の映画を公開、話題を作り丁寧に宣伝した姿勢が評価された。同社は第50回で特別賞を受賞、昨年まで7年連続で洋画の公開本数1位を記録している。藤本款社長は「やっと評価された」と喜ぶも、「どうすれば最優秀賞をとれるか。作品の質だと、ギャガさんにまだまだ足りない」と笑わせ、「弊社は公開本数や国の数で対抗。アカデミー賞だけじゃないぞ、というところを見せたい」と力を込めた。



 奨励賞はアニモプロデュース。女性監督キム・ボラの長編デビュー作『はちどり』を見出し、配給・公開した着眼点の良さが評価され、今後への期待も込められた。成宏基代表は「奨励賞は、もっと頑張れということ。今後も買付・配給を頑張るし、邦画の企画・製作も頑張って、日本の映画業界全体を盛り上げたい」と宣言。最後に、『はちどり』を共同提供した朝日新聞社、配給協力として拡大公開を手がけたギャガへの感謝を述べた。







     
     
     
     





2020年//日本

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撮影: 記事:gangan ©2011 Zenzouren