11月22日(日)、今年で記念すべき第10回を迎えた東京フィルメックス映画祭の開会式が有楽町朝日ホールで行われ、映画祭ディレクターの林加奈子が第10回東京フィルメックスの開会宣言を簡潔に高らかに宣言された。

　プログラムディレクター市川尚三からは、同映画祭の目玉の1つであるコンペティション部門(以下コンペ部門)の全10作品と審査員である崔洋一、ロウ・イエ、ジョヴァンナ・フルヴィ、ジャン＝フランソワ・ロジェ、チェン・シャンチーの5名が紹介された。

　コンペ部門審査員を代表した崔　洋一は、「オープニングセレモニーへようこそいらっしゃいました。厳しい・・・私達にとっては嬉しい、そして全知全能で我々にとっては新しい世界。つまり新しい映画と本当に向き合う映画。とりあえず愛と平和に・・・。」と挨拶。
　コンペティション部門は、5名の審査員により、最優秀作品賞、審査員特別賞の各1作品を選ばれる。また、観客投票によるアニエスベー観客賞1作品が、最終日に表彰される。

　開会式の最後には、オープニング作品として選ばれた「ヴィザージュ」の監督、コンペ部門審査員の1人で本作に出演しているツァイ・ミンリャンがゲストとして登壇し、審査員の1人チェン・シャンチーと共に舞台挨拶も行われた。

　同映画祭は有楽町朝日ホールを中心に11月21日(土)から29日(日)までの全9日間開催され、舞台挨拶やQAなども予定されている。前売券が完売の作品でも、全てのプログラムで当日券が販売されるので興味ある作品があれば是非足を運んでみよう。