Zenzouren

Zenzouren.comトップページレポート/プレミア>『ボーイズ・オン・ザ・ラン』完成披露試写会

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』完成披露試写会 2009/12/14(月) ヒューマントラストシネマ渋谷

メイン写真

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」完成披露試写会舞台挨拶に登壇したキャスト・スタッフ。左から花沢健吾(原作者)、リリー・フランキー、黒川芽以、峯田和伸、松田龍平、小林薫、三浦大輔(監督)。

 12月14日(月)、映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」完成披露試写会が、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、主演の峯田和伸、松田龍平、黒川芽以、小林薫、リリー・フランキー、三浦大輔(監督)、花沢健吾(原作者)が舞台挨拶に登壇した。

 冒頭、事前に確認済だった筈のマイク音声が届いていないトラブルが発覚し、急遽マイクのチェックを行う気まずい雰囲気に。リリーは、「縁起の悪いトラブルですね。」と自虐的な笑いを誘って時間稼ぎ。結局マイクは復旧せず、辛うじて使えた1本のマイクを登壇者が順番に渡す急場凌ぎの中での挨拶となった。

 本作の主人公を演じた人気ロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田は、喧嘩シーンを振り返り、「実は、松田の蹴りが見事にみぞおちに入って凄く痛かった(笑)。ちょうど撮影の終盤で、それまで張り詰めていたものが途切れてしまった感じで涙が出ました。」と撮影当時の大変だったエピソードを明かした。喧嘩の相手役だった松田は、「殴るほうだったので…」とそれほどでもなかった様子で応えた。

 自らアプローチして本作への出演が実現した小林は、共演の松田に対して「子どもの頃から見ている感慨深いものがあった。」と告白した。また、芝居が上手いわけでない峯田の演技に何か役者として新たに感じたことがあった様子でしみじみと語った。

 最後に初監督を務めた三浦監督が、「素晴らしいキャストに囲まれて、非力ながらも必死に作りました。下手くそながら死に物狂いで作った映画なので、その必死さが伝わればいいなと思います。夢や希望だけではなく、生きてくうえでのいろいろな汚い部分もあります。2時 間弱飽きないように仕上がっていると思いますので、是非楽しんで下さい。」と映画をPRした締め括った。

コメント写真

三浦大輔(監督):舞台も映画も、人を撮る根本は同じですが、技術的に勝手が違い大変でした。主演に峯田さんを選んだことは間違いなかったと思っています。お互いに人見知りなので初めは全く話せず、お見合いみたいになっていました(笑)。

コメント写真

峯田和伸:花田さんを前に失礼だと思いますが、原作が大好きだったので心の中で映画化してほしくないと思ってました。主役のオファーが来たときは言葉にならず驚いて迷いましたが、監督に会ったら面白い映画が出来るのではないか思って覚悟を決めました。

コメント写真

松田龍平:正直、青山というキャラクターは好きじゃないのですが(笑)。原作ではその後の青山が描かれていますが、今回は徹底的に悪者になろうと演じました。

コメント写真

黒川芽以:初めてお会いした時、「田西がいる!」と思いました。今回の役柄は、すべてがチャレンジでした。ぜひ観て欲しいです。

コメント写真

小林薫:岩松了が監督のことを誉めていて、ポツドールの舞台は観ていました。ある時に映画と撮影すると聞いて、どんな役でもいいから出たいと人づてでお願いして出演することになりました。

コメント写真

リリー・フランキー:いつも飲んだくれている鈴木役は、普段の(小林)薫さんとまったく同じです(笑)。個人的に社長をやる年齢になったんだと思いました。役柄について監督と話をしたらそのままでと言われました(笑)。 青春は年齢ではなく、真剣になったときが青春だというのは本当だと思います。この作品を観て自分の青春は始まったのか?それとも今までなかったのか?と考えさせられました。

コメント写真

花沢健吾(原作者):自分とスタッフ4、5人で作っていたものが、キャストが決まって、撮影が始まってもなかなか実感が湧かなかったのですが、今日とても実感が湧いてます。

 映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は、小学館「ビッグコミックスピリッツ」誌に連載され、熱狂的人気を博した花沢健吾のマンガを原作した青春映画で2010年1月30日(土)より、テアトル新宿、シネセゾン渋谷他全国順次公開。

注意

サイト内の画像・情報などの転載を禁じます。 サイト内で利用している画像・情報などは、映画関係各社より許可を受けて 掲載しています。

撮影:岩崎利明、哀川和彦 記事:哀川和彦 ©2009 Zenzouren