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『カケラ』外国特派員協会特別試写会&会見 2010/03/23(火) 日本外国特派員協会(有楽町)

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記者会見後、自身が初監督と脚本を務めた「カケラ」のポスター横で記念撮影に応じた安藤モモ子。

 3月23日(火)、俳優・監督の奥田瑛二、エッセイストの安藤和津夫妻の長女・安藤モモ子監督が、初監督・脚本の映画『カケラ』の日英同時公開を記念し、東京・日本外国特派員協会にて特別試写会と記者会見が行われた。

 この日の記者会見は、日本外国特派員協会主催なこともあり、外国人記者相手に全て英語による会見。高校時代から英国留学し、ロンドン大学芸術学部席で卒業後、映画に目覚めてニューヨーク大学の短期留学した経験がある安藤は、満島ひかり、中村映里子や脇を固めるかたせ梨乃や津川雅彦のキャスティング理由等、約30分におよぶ質疑応答に流暢な英語で1つ1つ丁寧に応えた。

 「主人公2人のセックスシーンを描かなかったのは何故?」という質問には、「この映画は、あらゆる人に開かれた映画として作りたかったし、直接的に描くよりも、観客の想像力に働きかけたかった」と手振りを交えて語った。
 ある記者から「父親の奥田瑛二より才能があるのに、どうして映画監督を目指すのが遅くなったのか?」と聞かれると、「OH! MY GOD!」と笑顔を浮かべて頭を抱え、満更でもない様子。
 最後に「実は祖母が結婚費用にと遺してくれたお金を、この映画に全部注ぎ込みました。だから、私は映画と結婚したようなもの」と映画へを思いを熱く語り、次作へ意欲も溢れていた。

 同作は、人気漫画家の桜沢エリカ原作「ラブ・ヴァイプス」を映画化した作品で、満たされない思いを抱く今時の女子大生の心の心のヒダを抉り、心の奥底に潜む「フィロソフィー」が描かれている。また、昨年10月にはイギリスで最もヒップな映画祭として知られる「レインダンス映画祭」で上映されて好評を博し、4月2日からロンドンの劇場が決定しており、日英同時公開の快挙を果たしている。

 「カケラ」は、ピクチャーズデプト配給で4月3日(土)より、ユーロスペース他全国順次公開。

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記者会見中の安藤モモ子。

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流暢な英語で質疑応答に応える安藤モモ子(左)。

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時折、ジェスチャーを交えて熱く語る安藤モモ子。

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自身初監督作品のポスター横で照れながらも笑顔で記念撮影。

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撮影:哀川和彦 記事:哀川和彦 ©2010 Zenzouren