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Zenzouren.comトップページニュース>映画配給会社トルネード・フィルム倒産!負債総額約3億。
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 「だめんず・うぉ〜か〜」作者で知られる漫画家の倉田真由美の夫・叶井俊太郎氏が代表取締役社長を務める経営するトルネード・フィルムが、4月1日付けで負債総額約3億で東京地方裁判所に破産申立てことが、5日同社公式サイトで発表された。
 同社については数日前から営業停止してるとの噂が流れており、先行きを心配して業界人の中で話題になっていた。

 叶井氏は、同社公式サイトにて「映画業界全般の不況のあおりを受けて経営状態が悪化する中で、何とか取引先や債権者の皆様にご迷惑をおかけしないよう、資金調達と営業に全力を注いで参りました。しかし、業況の悪化と資金繰りの悪化はいかんともし難く、万策尽き果てた」と記している。

 同社は、現在ジョリー・ロジャー等の代表を務める大橋孝史氏、叶井氏が共同で2005年3月1日に設立した会社で、「いかレスラー」「コアラ課長」「ヅラ刑事」等の邦画作品の製作や配給、洋画の配給・宣伝を行っていた。

 公開予定で同社が配給・宣伝を担当していた5月8日公開予定「ホームレス・ワールドカップ」、5月15日公開予定の仏映画「エンター・ザ・ボイド」は継続して行われる。

 この数年、邦画人気の復活で2009年興行収入が3年ぶりに2000億円の大台を突破する一方で、昨年ワイズ・ポリシー、ムービーアイ・エンタテインメント、ザナドゥが倒産、今年はシネカノンの民事再生法適用等が続いており、中小の映画関連会社においては厳しい状況が続いている。

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撮影:哀川和彦 記事:哀川和彦 ©2010 Zenzouren