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『ホテルチェルシー』初日舞台挨拶 2010/05/08(土) 渋谷シアターTSUTAYA(渋谷)

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「ホテルチェルシー」初日舞台挨拶に登壇した出演者。左から鈴木砂羽、長澤奈央、アンソニー・ローレン、ヒロ・マスダ。

 5月8日(土) 映画「ホテルチェルシー」公開を迎え、東京・渋谷シアターTSUTAYAで行われた初日舞台挨拶に主演長澤奈央をはじめ、共演の鈴木砂羽、アンソニー・ローレン、ヒロ・マスダが登壇した。
 同作は、映画「LEON」の舞台となったニューヨーク有数のランドマークであるホテルチェルシーを舞台に、新婚旅行中に夫が惨殺される悲劇に見舞われた恵美(長澤)が遭遇するサスペンスホラー。2009年マートルビーチ国際映画祭で主演女優賞を受賞するなど海外でも高い評価を受けている話題作。

 初日を迎えた感想を聞かれた主演の長澤は、「本当に素直に、やっと見て貰えるというのが感想です。去年の1月、とても寒い時期にニューヨークに行って、出演が決まってから英語の勉強も始めるなど凄くチャレンジすることが多かった作品で、1つ1つ丁寧に演じたつもりです」とコメント。

 急遽登壇することになった鈴木は、「1年4ヶ月前の撮影ですが、私にとっては思い出が一杯でついこの間のようです」と当時を振り返りながら熱く語り出した。その思い出は、「出演が決まり、初ニューヨークでアメリカでの撮影とウキウキしていたのですが…3泊5日の撮影で、時差ボケも関係なく、到着後に真冬のニューヨークで即撮影。翌日以降も怒涛のように撮影が入っていて、全然観光どころではありませんでした。ハッと気付いたら大阪にいて、あれ?私、ニューヨークに行ってたのに?」と驚く内容。そんな過酷な弾丸スケジュールも、擬音を交えた披露に場内は爆笑の渦。最後に「この前やっと作品を見ることが出来たのですが、それなりにちゃんとやっていました」と過酷な撮影現場の中でも、演技と作品には自信を見せた。

 プロデュースと脚本だけでなく、惨殺される夫役でも出演しているヒロは、「インディペンデント映画が厳しい状況の中で、全ての支えは劇場に来ていただいた皆さんのお陰です」と感無量の面持ちで挨拶。プロデューサーらしく、今後の3つの海外映画祭での上映や来場した観客に向かって協力を忘れずにアピールした。

 また、2009年12月にアメリカのマートルビーチ国際映画祭で主演女優賞を獲得したことを報告され、現地に行けなかった長澤のため、初日を迎えたこの日に授与式が行われた。共演者のアンソニーが映画祭のディレクターからのコメントを読み上げると、割れんばかりの大きな拍手で祝福される中、ヒロから長澤にトロフィーが授与された。受賞の感想を聞かれた長澤は、「正直、最初に受賞の話を聞いた時、事務所の人たちに騙されているのではないかと思っていました(笑)。海外の映画祭なので、話を聞いても実感がなかったんですが、今日こうやってコメントやトロフィーをいただいたことで本当なんだなと胸が一杯です。有難うございます」と、手にしたトロフィーを見て溢れる実感と喜びが沸いたようで目も潤んでいた。

 最後に長澤は、「ニューヨークで数々の伝説のあるチェルシーホテルで、素晴らしいスタッフとこの作品を作ることが出来て誇りに思っています。去年デビュー10周年という年に、こんなに素晴らしい作品に巡り合えたことは自分にとって大きな事です。1年4ヶ月後に作品を見て貰う事で、役者としての新しいステージのスタートラインに立てたような気がしています」と新たな決意と共に「この作品はサスペンスなので、推理しながら見て、謎解きのため2度、3度足を運んで下さい」と映画をアピールして締め括った。

  「ホテルチェルシー」は、エースデュース配給で5月8日(土)より渋谷シアターTSUTAYAにて1週間限定ロードショー中。

 なお、上映期間中の5月12日(水) 21:00には本作のプロデューサー、脚本、出演を務めたヒロ・マスダによるトークショー、5月14日(金) 20:30には主演長澤奈央の過去出演作のダイジェスト版一挙上映、トークショーやポスターがあたる抽選会のイベントが予定されている。

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長澤奈央:今日はお忙しい中、初日舞台挨拶にいらして下さり、本当にどうも有難うございます。去年の1月にニューヨークで撮影した映画が、今日ようやく皆様に見て貰えることを嬉しく思っています。短い時間ですが、宜しくお願いします。

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鈴木砂羽:本日は、ご来場下さり有難うございます。撮影した映画が今日(公開日)を迎えられるのが、製作者側にとっては一番嬉しいことです。本当に有難うございます。

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アンソニー・ローレン:(日本語で)皆さん、こんばんは。今回、日本来日が初めてで、素晴らしい人に出会え、土地に来れて、キャストのメンバーになることが出来て嬉しく思っています。全ての関係者の方に感謝申し上げます。

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ヒロ・マスダ:今回、脚本、プロデューサー、出演を担当しました。この映画は、去年1月に撮影が始まってから1年4ヶ月になります。今日という日を迎えられ、今回皆さんに見ていただける機会をいただけた事を嬉しく思います。本日はご来場いただき有難うございます。

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舞台挨拶中に行われた2009年マートルビーチ国際映画祭の主演女優賞トロフィー授与式の様子

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受け取ったトロフィーをしげしげ見つめる長澤奈央

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トロフィーに手に実感と共に感激する長澤奈央

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撮影:哀川和彦 記事:哀川和彦 ©2010 Zenzouren