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『聖家族〜大和路』初日舞台挨拶 2010/05/22(土) K's CINEMA(新宿)

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「聖家族〜大和路」1回目の初日舞台挨拶に登壇した出演者と監督。左から秋原正俊(監督)、岩田さゆり、片桐仁(ラーメンズ)。

 5月22日(土) 映画「聖家族〜大和路」公開初日を迎え、東京・K's CINEMAで行われた舞台挨拶に主演片桐仁(ラーメンズ)、ヒロイン役の岩田さゆり、秋原正俊監督が登壇した。
 同作は、昭和の初期に活躍した小説家 堀辰雄の原作「聖家族」「大和路」を題材とした新感覚のブンガク映画。師匠・九鬼の死に翻弄されながらも、新作の絵を描くため奈良に滞在していた画家・河野(片桐)が、九鬼の未亡人(堀ちえみ)と娘の絹子(岩田)と再会し、師匠の家族”聖家族”に足を踏み入れたことから苦悩する男の姿を描く。カエルカフェのブンガクシリーズ第11弾で、平城遷都1300年記念事業として奈良県、奈良市が協力している。

 K's CINEMAで行われた1回目の舞台挨拶に登壇した3人は、当日朝から静岡で2回、三島で1回を行っており、実にこの日通算4回目で慣れたもの。満員の客席を前した中でも、初日特有の緊張を感じさせないほど良くリラックスした雰囲気で行われた。

 本作で初主演を務めた片桐は、「今回は、(岩田に)惚れられる不思議な状況」と役柄に少し戸惑いがあった様子。しかし、劇中ではそのような不安を微塵も感じず真面目な役柄を熱演している。テレビドラマなどで何度か共演経験のある岩田について「以前とは全然違う感じでその役になっていて、今では珍しい感じの昭和の女性の雰囲気を出していた」と大絶賛すると、岩田は「以前のコミカルなマネジャー役だったので、今回は全く違う画家役をどんな風にお芝居をされるんだろうと興味がありました。でも、やっぱり面白かった」とお互いの演技を語り、息がピッタリなところを見せた。

 撮影中のエピソードとして、岩田は畳縁(たたみべり)に沿って直角に曲がってしまった片桐のNGシーンを暴露。片桐は「無意識で自然な演技だったのに、最初は何故スタッフが笑っているのか分からなかった」という。映像でチェックしたら「本当に直角で曲っていた」とNGを認め、「畳縁に光の道が見えた!」と理由を明かすと会場は大爆笑に包まれた。

 2人揃って印象に残った共演者として、やついいちろう(エレキコミック)の名をあげた。秋原(監督)は「インパクトは、一番強烈」、片桐は「あんな顔の人はそんなにいない。化け物ですからね」とやつい本人不在の過激な発言に、「役者として凄い存在感」と岩田が必死にフォローする一幕も。

 秋原(監督)は、真面目な映画の中に現場での楽しさがコミカルな部分に出ている75分の作品に自信を見せ、笑いの絶えない舞台挨拶の最後をきっちりと締めた。
この後、岩田に代わって出演者の末永遥が登壇し、同劇場での2回目の舞台挨拶が満員の中で行われた。

 「聖家族〜大和路」は、カエルカフェ配給で5月8日より布施ラインシネマ10、小山シネマロブレ55、伊勢崎プレビ劇場で先行上映。5月22日よりK's CINEMA他全国順次公開。

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片桐仁:今日は短いお時間ですが、お付き合い下さい。宜しくお願いします。

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岩田さゆり:今日は貴重な休日に劇場まで足を運んでいただき有難うございます。短い時間ですが、楽しんで下さい。

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秋原正俊(監督):本作の監督を努めています。宜しくお願いします。

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2回目の舞台挨拶に登壇した出演者の末永遥。

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撮影:哀川和彦 記事:哀川和彦 ©2010 Zenzouren