9月4日(土)　映画「ゴスロリ処刑人」が公開初日を迎え、東京・シアターN渋谷で行われた舞台挨拶に主演の秋山莉奈をはじめ、桃瀬美咲、佃井皆美、柳憂怜、白善哲、小原剛監督が登壇した。また、同作品に出演している紅井ユキヒデが会場に駆け付け、急遽舞台挨拶に登壇した。
　同作は、ナゾの暗殺集団に母親を惨殺された少女ユキ(秋山)が、ゴスロリファッションに身を包み復讐の鬼と化す近未来バイオレンス・アクション。奇抜なタイトルと共に秋山莉奈自身初となる過酷なアクションに挑戦した映画として注目を集めている。

　この日、劇中のゴスロリ衣装で登壇した主演の秋山は、「この衣装を着るのが今日最後かもしれないので、楽屋で沢山写メを撮りました」と感慨深げな様子。しかし、猛暑の中でこの衣装は流石に辛く、「カツラなので頭の中、下もレザーパンツも穿いてるので暑い。本当に暑い。今日1日で2キロは痩せそう。ゴスロリダイエットです」と会場の笑いを誘った。「血のりを身体に大量に浴びた状態で、この衣装で真冬での撮影は本当に吃驚する程に寒さでした」と昨年12月の撮影当時を振り返り、「アクションで動くと結構身体が温まるので、真夏の撮影でなくて助かりました」と胸を撫で下ろしていた。

　2丁拳銃を操る女子高生ギャルスナイパー レディ・エル役を演じた桃瀬は、現役の女子高生。アドリブの台詞(セリフ)、役作りについて、事前に小原監督から「現役で今の女子高生らしく、そのままでやって下さい」とアドバイスがあったことを明かしたが、「この格好で”そのまま”って言われても、できねえなぁって思いました。凄くテンションをあげて、アゲアゲな女子高生を演じました」と暴露。寝に耳に水の発言を聞いた小原監督は「そうだったんだ。撮影中に言ってよ。ずっと素だと思っていました」と慌てる一幕も。

　　女賭博士 咲役を演じた佃井は、「普段の自分と全く違う役柄で凄く楽しい撮影でした。個人的にはあまり得意ではないというスプラッターも映像的に面白いです」と役柄と共に映画をアピールした。

　冒頭の挨拶から同日公開の他の映画をネタにするなど暴走気味だった柳は、本作出演に対し「元々、アクションスター出身なので…」とジョークを飛ばすと、小原監督は即座に否定。これに対し、「熱いお湯に入ったり、高い所から落ちるなど一種のアクションしてました」と持論を展開すると会場は大爆笑。さらに今回アクションがなかったので、「熱いお湯に入るとか、熱い血のり」と次作で得意のアクションを披露する機会を監督に懇願した。

　小原監督は、「アクションとして究極な物を作りました。タイトル、企画を閃いた瞬間から世界を目指し、本日まで走り続けて努力した」と作品の出来に自信を見せ、同作品海外進出の意欲を明かした。

　「ゴスロリ処刑人」は、DHE配給で9月4日(土)よりシアターN渋谷ほか全国順次公開中。