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元たまメンバーの石川浩司、公開初日でも「ドッキリ」と半信半疑

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映画「たまの映画」初日舞台挨拶に登壇した出演者と監督。左から今泉力哉(監督)、石川浩司(元たまのメンバー)。

 12月25日(土) 映画「たまの映画」が公開初日を迎え、東京・テアトル新宿で行われた舞台挨拶にバンドたまの元メンバーでボーカル&パーカッションを担当していた石川浩司、今泉力哉監督が登壇した。
 同作は、1990年バブル絶頂期にテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」出演をキッカケにメジャーデビューを果たし、2003年に解散した音楽バンド「たま」。結成から20年を経過した2010年、結成から解散、現在について当時のメンバー3人の生き様に迫ったドキュメンタリー。

 自主映画「微温」「最低」などで知られる今泉は、本作が自身初のドキュメンタリーで商業映画デビュー作。初日を迎えた心境について「撮影から始まって、いつ頓挫するかの状況にもなったので感無量。この日を迎えられて良かったです。また、これだけのお客さんが期待して待っていてくれたことも嬉しい」と感激した様子。一方、元たまのメンバーでこの日唯一の登壇となった石川は「やっと、ドッキリじゃないと分かりました。これだけの仕込みはあり得ない。本当なんだな」と今まで半信半疑だったことを暴露して会場の笑いを誘った。

 映画制作・出演の話を聞いた石川は「本…本気!?常識的に考えておかしいです。バンドが売れている時、解散のタイミングでの話ならまだしも解散から7年後に突然たまの映画を作りたいと言われた。この人、大丈夫かなと思いながらプロデューサーの視点が合っているか確認した」と当時を振り返った。今泉は「最初、たまのファンでもないのでコアな人たちを差し置いて監督していいのか悩みました」と心境を吐露。しかし、「だからこそ、違う視点から見ることが出来るかもと思い、ライブを見たり、人柄に触れることで魅力を感じ、最終的に是非やらせて欲しい」と笑顔を見せながら明かした。

 公開初日のこの日はクリスマス。石川から生ギターで個性的な歌詞と歌声によるミニライブが披露されると誰もが酔いしれ、聴き入っていた。最後に「映画を見た後、僕らのライブに足を運んで3次元で等身大の姿も見て欲しい」と自身だけでなく、元メンバーらのライブもちゃっかりとPRした。

 映画「たまの映画」は、パル企画配給で12月25日(土)よりテアトル新宿ほかで絶賛公開。メイン館であるテアトル新宿では、公開中には今泉監督のティーチイン、ミニライブ、トークなどのイベントが予定されている。

・「年内最終上映 今泉監督ティーチイン」
 日時:12/30(木) 21:00上映後
 登壇ゲスト(予定):今泉力哉(監督)

・「祝!新年・腹太鼓音頭」
 日時:1/3(月) 21:00上映後
 登壇ゲスト(予定):ホルモン鉄道(石川浩司+大谷氏)

・「新春・ミニライブとトーク」
 日時:1/8(土) 21:00上映後
 登壇ゲスト(予定):今泉力哉(監督)、滝本晃司(元たまのメンバー)

・「新春・監督トークイベント」
 日時:1/14(金) 21:00上映後
 登壇ゲスト(予定):今泉力哉(監督)、鈴木卓爾(監督)、山下敦弘(監督)

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今泉力哉(監督):今泉:本日はご来場、誠に有難うございます。申し訳ないことに、入れず帰られた方もいると聞きました。1年半ぐらいかけて作りました。お楽しみいただければと思います。

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石川浩司(元たまのメンバー):メリー・クリスマス!今日は元たまメンバーの知久君、滝本君も別の場所でライブをしているので残った僕がやって来ました(会場爆笑)。宜しくお願いします。

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漫才師のようなポーズを決める今泉力哉(監督:左)と石川浩司(元たま:右)。

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生歌でオリジナル曲「オンリーユー」を披露する石川浩司

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撮影:哀川和彦 記事:哀川和彦 ©2010 Zenzouren