昨年10月に浜松で先行公開され、3ヶ月間のロングランで2万人を越える観客を動員する大ヒットを記録した浜松発の映画「青い青い空」。関東初上陸となった3月5日(土)、東京・お台場のシネマメディアージュにて初日舞台挨拶が行われ、主演の相葉香凛、草刈麻有、共演の橋本わかな、田辺愛美、平沢いずみ、冨田佳輔、太田隆文監督が登壇した。
同作は、静岡県浜松市が舞台。母親とは1年以上も話をしていない真子(相葉)と、芸能界入りを夢見るみさと(草刈)ら5人の女子高生が書道部に入部し、書道パフォーマンスを通して友情と成長を描く感動の青春ストーリー。浜名湖えんためによる地域振興映画製作プロジェクトの第2弾で、映画「ストロベリーフィールズ」の太田隆文が監督を務めている。
本作で映画初出演で初主演となった相葉は「演じた真子(しんこ)役は、自分に自信がなくて、ちょっとネガティブ」と自身の性格との共通点を明かした。1番好きなシーンについて「最後のみんなで行う書道デモストレーション大会。書道をやってる人からみれば、そんなに上手いと言えない字だと思いますが、みんなで気持ちを込めて書いたシーン。書き終わった時は、素に戻って泣いてしまって。私は草刈麻有ちゃんに抱きついて泣きました」と当時を振り返った。
同じく主演を務めた草刈は「私の役どころは、えっと…」と言葉が続かず、緊張で頭が真っ白に。「(人前での話が)本当に苦手なんですよ」と打ち明け、太田監督のフォローを仰ぎながら役柄と砂丘でのシーンを見どころに挙げるのが精一杯だった。「ここ(舞台)に立つまで、まとめてきたつもりだったんですけど…」と事前準備の効果がなかったことに「スイマセン」平謝りした。
田辺は「学生というものを卒業してだいぶ経っているので(会場爆笑)。現役の子たちと1ヶ月間旅館に泊まらせていただいて、みんなで同じ部屋で修学旅行みたいに過ごせました。一緒に制服も着れた」と意外にも楽しかった様子。司会者が監督に「そんなに(制服姿に)違和感ないですよね?」と同意を求めると「でも、三美子(橋本)と一回り違うんです」と暴露すると会場は大爆笑となった。
この日、浜松市を代表して鈴木康友浜松市長が公開の祝福に駆けつけた。市長は「ハンカチなくして見られない素晴らしい映画」と絶賛し、「実はこの映画は、監督が単身で浜松に乗り込んでスタートした。書道を通じて、女子高生が成長していく姿を描きたい。たまたま浜松が書道が盛んだというだけで飛び込んできて、その思いに共鳴した市民の輪がどんどん広がっていった」と映画が完成するまでの成り立ちを説明した。
最後に市長、会場の全員と一緒に劇中の1シーンを再現。浜松公開時からの恒例行事”やらまいか!(※1)”で、東京での大ヒットを祈願した。
映画『青い青い空』は、3月5日(土)よりシネマメディアージュで絶賛ロードショー中。4月9日(土)からTOHOシネマズ流山おおたかの森での上映が決定している。
※1:浜松市など静岡県西部の方言。”やってみよう””やろうじゃないか”の意味。
舞台挨拶後に行われたマスコミ向け囲み取材の模様は、近日中に別レポート公開予定。
相葉香凛、草刈麻有に抱きついて泣いた

映画「青い青い空」初日舞台挨拶に登壇した出演者、浜松市長、会場の全員で気持ちを1つにして”やらまいか!”とヒット祈願。左より相葉香凛、草刈麻有、橋本わかな、田辺愛美、平沢いずみ、冨田佳輔、鈴木康友(浜松市長)。