9月18日(日) 第4回したまちコメディ映画祭in台東の特別招待作品「タタール大作戦」のジャパンプレミアが浅草公会堂で行われ、同作品のB.バトウルズィー監督、主演のB.ダグワージャムツがモンゴルより来日して舞台挨拶、ティーチインを行った。
同作は、勤務先をクビになった銀行員が、重病を患う愛娘の治療費を捻出するため、銀行の裏金を狙って強奪作戦に打って出るのコメディ作品。
会場で一緒に作品を鑑賞し、観客の反応を楽しみにしていたというB.バトウルズィー監督監督。大笑いされた様子を見て、アリガトウ(日本語で)と感謝の言葉を述べ、満足そうな笑顔を見せた。
活発なティーチインでは、同作の原作者が昨年の映画「ヤクザガール」の監督で来日したロシアのセルゲイ・ボドロフであることが明かされた。この情報には、映画祭総合プロデューサーのいとうせいこう、映画祭スーパーバイザーの大場渉太も初耳で不思議な縁に吃驚した様子。さらに映画制作に元横綱の朝青龍が関わっていたり、国内で活躍するモンゴル出身のボクサーも出演するなど幾つもの興味深い話題に誰もが聞き入っていた。
一方、主演を演じたB.ダグワージャムツは、本国モンゴルでは日本のスマップのような大スターで活躍する4人組みのポップミージックグループの1人。劇中に流れる4曲中の1曲、“私は、あなたを信じてる”をタイヴナー役を演じたA.ボルフーと2人で担当している。これまでCMやビデオ出演の経験はあったが、映画は今回初出演で主役。「このような大きな作品に出演でき、本当に良かった」と照れながら笑顔を見せた。
本来は、漫画家でミュージック・ビデオの撮影もするB.バトウルズィー。今後について「90年代でアニメの仕事がストップしているので、再開したい。映画はまだ2本目。3本目は、モンゴル伝統の強い男をテーマにした映画を作りたい」と監督業にも意欲満々。日本滞在中、「日本の風景を撮影して、ミュージック・ビデオや映画等の作品に取り入れたい」と日本の文化や情緒を楽しみにしていると語った。
映画「タタール大作戦」は、現時点で配給が決定しておらず日本での公開は未定。昨年の映画祭で上映後、日本での配給が決定した映画「ヤクザガール」のように上映されるのを期待したい。
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